ジェームズのグーマー

 

わたしたち夫婦はジェームズの男友達のことを、中国語で男友達のことを哥们儿(グーマー)と呼ぶのにちなんでグーマーと呼んでいるのですが、ジェームズのグーマーの中に、ひときわ目立つ特別なグーマーがいるので、このかたをご紹介したいと思います。


その名もコーリー(アメリカでは一般的な名前)という日系アメリカ人で、見た目はだいぶポッチャリなお隣のお店のオーナーのかた。

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日本が大好きのようで、日本に行ったこともあり、日本語が話せると豪語していますが、日本語を話しているところは一切、見たことがないため、その点についてはわたしはかなり怪しんでいます。


この人は最近、なぜかランチの時間になるとジェームズにテイクアウトしたご飯を毎日のようにくれるのです。
ハワイでテイクアウトしたランチは大体12-13ドル(1200円から1300円)するので、それが毎日となると膨大な金額になります。


さすがに心苦しくなったジェームズは一度、もうランチ食べちゃったから今回はいいよ〜と受け取らなかったところ、彼の顔に悲しみが見えた、とのこと(ジェームズ談)


しかもコーリーはジェームズだけではなく、お店で働いてる人、ショッピングモールの受付の人など、見境なく誰にでもランチを上げているよう。


しかもほかのお店が改築したいとのことで、コーリーが20時間ほどかけて内装を修繕したり、人の役に立つことが生きがいのようです。
ジェームズがその修繕をお手伝いしたところ(5時間くらい)、なんと100ドルをジェームズにあげようとしていました。

コーリーは修繕費用など一切もらわずにボランティアでやっているのに、勝手に手伝っているジェームズにお金まで払ったら、マイナスにしかならないのに…


わたしだったら、迷いなく100ドルをもらっていると思いますが、ジェームズはボランティアのつもりでお手伝いしていたため、うけとりはしなかったそうです。


コーリーのお父さんは建築業のオーナーでお金には不自由していなさそうですが、わたしはいくらお金持ちになっても、人に何かをあげたいとはならないでしょう(わたしの心が狭いだけ?)


もちろん、もらってばかりでは心苦しいため、小さなお返しはいろいろしていますが、今までもらったものの総額で比べると全然、およびもしません。


こんなに優しいにも関わらず、6年も彼女ができなかったコーリーに、最近、春がやってきて、コーリーのお店で働いている女の子と恋仲にはなったのはいいものの、ケンカをきっかけに1週間ほど一緒に働いているのに口をきかないというかなり気まずい状態に。


お隣なのでよく遊びに行くジェームズが気まずいふたりの状況を察知したのですが、まったく役に立つことはなく、ふたりはいつのまにか仲直りをしていました。


今のところは、いつか、コーリーの役に立ちたいと願うのみです。