出会いと別れ
ハワイに来てもう2年になりますが、相変わらず友達がまったくできないわたし。
人間と心をかよわすハードルは非常に高いと感じていた毎日に、散歩中にあひる(?)のような鳥に出会い、勝手にそのあひるをグワァグワァちゃんと名付けて友達と認定したのですが、グワァグワァちゃんはある日突然、いつもの川岸から姿を消してしまい、友を失った悲しみにくれておりました。
グワァグワァちゃんに会うために、無理矢理ジェームズに散歩に一緒に来てもらっていたのですが、ジェームズの予想ではホームレスに誘拐されたか、雨で増水した川に流されたのかどっちかとのこと。
どちらの予想でも最悪の結果でしかないのですが、万が一グワァグワァちゃんが戻ってきている可能性があるので、引き続き、川岸を確認しに行くのですが、グワァグワァちゃんがその後、戻ってくることはありませんでした。
実はグワァグワァちゃんが消える数日前に、ジェームズにグワァグワァちゃんを引き取りたいと言っていたのですが、アヒルをアパートで飼うのは無理と却下されてしまい、あの時、引き取っていればよかったと後悔しました。
グワァグワァちゃんのファンは私だけではないようで、いつもの川岸に行くと、あのアヒル知らない?と声をかけられることもあり、みんなから愛されていたグワァグワァちゃん。
心優しいホームレスと一緒に楽しくやっていると思いたいです。
グワァグワァちゃんを失った心の傷がやっと癒えてきた最近、わたしが夢中になっているのはブロちゃんと命名した魚。
ある日、ワイキキを散歩中に見つけたホテルのロビーの水槽のなかで大量に泳ぐ魚のなかでも一際、輝いていて太った魚に目をとらわれました。
後日、ジェームズを連れていき見せたところ、たぶんフグとのこと。フグは英語でブローフィッシュというので、ブロちゃんと命名することに。
ブロちゃんはいつもいるわけではなく、水槽の陰で寝ていたりするので、行っても会えない日があります。
ふと、何故、かずあまたいる動物のなかでグワァグワァちゃんとブロちゃんに惹かれたのか考えてみたところ、どちらも非常にユニークな見た目で、冷静な目でみたらあまり可愛いとは言えないお顔立ち。
個性的というところに共通点があり、そこに魅力を感じているのかもしれません。
ブロちゃんはグワァグワァちゃんのように突然、いなくなることはなさそうなので、しばらく私のワイキキ散歩は続きそうです。